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君よ知るや東京国立博物館東洋館の如意

東京国立博物館の東洋館に行ったら、ダイチン・グルン(大清帝国)で18~19世紀に造られた、この如意(器具の名前)にぜひ対面してほしい。
欧州渡来の懐中時計を分解して填め込んである以外にも、ツッコミどころ満載の逸品である。おまけに、頭の部分の紋様が、中国国民党の党旗にそっくりだ……🤣

君よ知るや東京国立博物館東洋館の如意_c0233798_22172070.jpg

# by nazohiko | 2026-02-24 00:01 | ◆展覧を観る

2月24日の短歌

普遍つーもんへのエキゾチシズムをこづいてまはる花びらのむれ  謎彦

in reply to:

あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ  永井陽子

普遍とはその外部を持たぬことである故に、普遍なるものに対するエキゾチシズムなど成立不能……とか、受験生みたいな理屈を言うな。



[個人的な十二時]
人生のアルタ前まで掻きわけてきてつきそひと手を取りなほす  謎彦



風車の弥七だつたらかんぺきを恋はぬスキルのひとつやふたつ  謎彦



乗客に日本人すらゐなくなるあさつてのまたあさつてのいろ  謎彦
条例で決めたていどの「我おもふ故に我あり、蕪の貌(かほ)して」
「我おもふ税」があるなら台湾に着くときうんと前払ひする



AIに図星突かれた人とゐて星のかけらを胃カメラに視る  謎彦

# by nazohiko | 2026-02-24 00:00 | ◇詩歌を作る(短歌)

2月23日の短歌

「ばらの騎士」エアで指揮する風圧のふかさをきみもやつとわかるか  謎彦

in reply to:

紅梅をもったときからきみはもう李氏朝鮮の使者なのである  久木田真紀



せつかくのきさらぎ「天の北極」に触れて死なむと爪を剪りつつ  謎彦

in reply to:

天際に觸れたりといふうらわかき女媧氏(ぢよくわし)の顏を思はばいかに  齋藤茂吉
アメリカの天に触れたるケネディをつかのま思う夜の機上に  久木田真紀

# by nazohiko | 2026-02-23 00:00 | ◇詩歌を作る(短歌)

午後即事

にちえうびやりなほすべく肘ついて字づらかぼそい論文をよむ  謎彦

「にちえうび(日曜日)」といふ、虚空へ屈折してゆくやうな旧仮名遣ひ。
これつて、掛け替へがない。
ちなみに「くわえうび(火曜日)」と綴れば、鍾馗さんさながらに厳めしくなる。

# by nazohiko | 2026-02-22 00:00 | ◇詩歌を作る(短歌)

「土曜偶成」(十三首)

午後七時台の三首

 

制服(こんぶれ)で私学受験に行くほどの解放奴隷われに付けてよ

   人間(ひと)に飼はれて春過ぎ、だるい夏がすぎ、鬪魚はうすき唇も

     り  塚本邦雄

 

いいともの増刊号かニョキニョキと内閣はひな壇にあふれて

 

天下とはこぢんまりした想像のなかでもつとも嵩(かさ)があるもの

   つまり、地上は天下よりもだだっ広いということ。

 

 

午後八時台の六首(一首+四首+一首)

 

五〇〇番台にたなびく黴臭(ばいしう)は和書と洋書でちがふのなんの

   ぼくの在学中は、アルファベットと数字による分類方式だったが。

 

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催促に見せぬ賀状を「お年玉切手」に換へてなほ曇りゐる

 

脱稿は逃げ水だから他人事(ひとごと)の「ちくま新書」は照りをかくさぬ

 

よしみなき道玄坂をくだるあさ文庫クセジュの「セ」のにほひ顕(た)つ

 

軍医には向かないだらう二行足すために家ぢゆうひつくりかへす

 

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書斎とは腹のへらない場所ゆゑに「たこめし」をこつぴどくことはる

   論文を読む時はドM、書くときはドS、審査する時はおセンチ。

 

 

午後九時台の三首

 

同窓は丸窓なるか窓ごしに藕色(れんこんいろ)をまとふまぶだち

   欠席の返信に代えて。

 

琴線(きんせん)をぜんぶはづして空模様あらぬ餘寒にぢやらぢやら揺らす

 

カンブリア大爆発がわたくしの場合たいした層で起こらぬ

 

 

午後十時過ぎ、締めの一首

 

ヂン、ヂン、ヂンギスカーン飛散するべしおれの眼は黒くてかゆい

   エキゾチシズムは、畢竟いつだって自分語り

 

 



 
 
こちらは、上記13首と同じ機会に得たものですが、題材や言い回しの重複を避け、連作には含めずにおきました。
 
 

耳鼻科とはかういふものかバーバパパその発端を待合に知る  謎彦


# by nazohiko | 2026-02-21 00:00 | ◇詩歌を作る(短歌)