by 謎彦 by なぞひこ
by Nazohiko


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Tour de France 2016

ジャポン玉は、ナイロ・キンタナ(Nairo Alexander Quintana Rojas)選手を応援します。


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by nazohiko | 2016-07-10 23:39 | ◇意見を書く

オテロの第一声!(3)

ヴェルディの歌劇「オテロ」には、実は前奏曲(preludio)が準備されていたのである。
お蔵入りとなってしまった、世にも珍しい「オテロ」前奏曲を、
リッカルド・シャイーの指揮するMilan Symphony
(ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団か?)の演奏で
聴くことができるようになったから、Youtubeはありがたいものだ。



歌劇「オテロ」の思い出に基づく幻想曲……として聴くなら、一応の甲斐はあると思う。
しかし、私たちがよく知る第1幕の冒頭
(あれは、如何なる他の音楽にも替えられない)に繋がるべき曲としては、
楽曲自体の脆弱さや、本篇の中途半端な予告ぶりといった欠点が目立つ。

特に、1:00頃から始まる、
オテロの第一声をトランペットで吹奏する部分は、蛇足としか評しようがない。
第1幕の最初のクライマックスとなる旋律を、こんな所で聴衆に漏らしてしまっては、
肝心の第一声からインパクトが削がれてしまうし、
声楽の模倣であることがあからさまな、トランペットのフレージングは、
たとえ逆立ちしたところで、「歌の力」において人声に匹敵できない。

ヴェルディがオテロの第一声を、どのように歌ってほしかったのか、
憶測を逞しくするための材料としては、一定程度に役立つだろうけれども。
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by nazohiko | 2016-07-10 23:23 | ◆音楽を聴く

オテロの第一声!(2)

今から10年前、ここに「オテロの第一声!」という文章を書きました。

そこでは、マリオ・デル・モナコの1961年のスタジオ録音を取り上げました。
"Esultate!"で始まるオテロの第一声を、Youtubeで聴き比べてゆくと、
あたかも、テナー歌手による自己主張のカタログのような印象を受けるものですが、
彼は意外にも、カラヤン指揮するウィーン・フィルハーモニーの響き、
中でもホルンが強奏する和音に、「一本の管楽器」の如く溶け込んでみせたのです。
そのせいで却って、何とも神々しい姿の「英雄」が現れた……というのが、
小文の主題でありました。



同じデル・モナコが演じたオテロでも、
1959年の来日公演(エレーデ指揮、NHK交響楽団)の映像では、
煽りまくる管絃楽と相俟って、ずいぶん違った"Esultate!"を見せてくれます。



音楽だけ(上掲の動画よりも音質は良い)でも、なかなか聴きごたえがありますよ。
カラヤン盤におけるオテロも、来日公演におけるオテロも、
きっとデル・モナコにとって、いずれ劣らぬ「本気」の歌唱だったのでしょう。
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by nazohiko | 2016-07-10 21:06 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(7)



勸世美少女娃娃(世直し美少女人形)の
「姆湯溝阿捏」(ムタン・ゴ・アネ=二度とそのようにしてはいけない)」を、
今度はライヴ映像でどうぞ。

0:51あたりで、勸世阿北(世直しのおっさん)が、
勸世美少女娃娃にハンガーを手渡し、二人でハンガー踊りを披露する。

曲の後で(3:30あたりから)、勸世美少女娃娃が言う。

力いっぱい動き回ったから、
音程も外しちゃったし、ずいぶんくたびれちゃった。

最後にもう一回アナウンスしますけど、
ハンガー製造業者の皆様、私たちをコマーシャルに使って下さいね。

他にも、何かおかしなものがあれば、
私たちをコマーシャルに使ってもらえれば幸いです。
但し、ポジティヴじゃないとダメですよ。ポジティヴね。
以上!


中国語の「正面」は、「ポジティヴ」という意味の形容詞にも用いられる。
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by nazohiko | 2016-07-06 00:07 | ◆動画を視る

君よ知るや「スネアのおっさん」

音楽ヴィデオの中で輝く「おっさん」と言えば、
「スネアのおっさん」こと、モスクワ放送交響楽団の首席打楽器奏者、
アレクサンドル・サモイロフ(Aleksandr Samoylov)も外せない。



これはモスクワ放送交響楽団が、1991年の来日公演で、
ウラディーミル・フェドセーエフ(Vladimir Fedoseyev)指揮の下、
ハチャトゥリアンの「レズギンカ舞曲」を演奏しているところだが……。

フェドセーエフの指揮姿を見ながら、曲を聴き進めていると、
0:17秒あたりで炸裂するスネア・ドラムの響きに、耳を奪われずにいられない。
曲も後半にさしかかった1:22あたりで、
カメラは初めて、鼓声の主であるサモイロフを映し出す。

「スネアのおっさん」とは、正にこの映像がきっかけとなって、
日本のインターネット・ユーザーたちが、彼に贈ったニックネームである。



「スネアのおっさん」が、タンバリンに持ち替えての演奏もどうぞ。
0:34あたりから、映像に登場する。
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by nazohiko | 2016-07-05 16:51 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(6)

今回は「勸世阿北」(勧世阿北=世直しのおっさん)の一曲を。

「勧世阿北ㄉ"為了你好" Feat.勸世美少女娃娃」
(世直しのおっさんの「あなたのためを思って」 Featuring 世直し美少女人形)



「ㄉ」は、「注音符号」という中国語の発音記号の1つで、"d"の音を表す。
中国語で「……の」を意味する「的」(de)と、ほぼ発音が同じなので、
漢字で「的」と書く代わりに、注音符号の「ㄉ」を使ったわけである。
このような遊びは、現在の台湾でよく見かける。

歌詞は、勸世阿北が朗詠する部分は中国語(北京の言葉)であり、
勸世美少女娃娃が歌う部分は、台湾語(閩南語=福建省南部や台湾の言葉)になる。

勸世阿北:
 朋友你好,為了你好。
  (友よこんにちは、
   あなたのためを思って言うのだよ。)
 請你坐好,用心聽好。
  (きちんと座って、しっかりと聞くがよい。)
 人的一生,平安就好。
  (人の一生は、平安であればよいのだ。)
 錢多錢少,夠吃就好。
  (お金の多い少ないに拘ってはならず、
   食べるに困らなければ、それでよいのだ。)

勸世美少女娃娃:
 為了你好,為了你好。
  (あなたのためを思ってのことよ、
   あなたのためを思ってのことよ。)
 說這麼多都是為了你好。
  (こんなにたくさん言うのは、
   すべてあなたのためを思ってのことよ。)

同じ「為了你好」という4文字でも、
中国語の部分では「ウェイラ・ニー・ハオ」と発音されるが、
台湾語の部分では「ウィディオ・リー・ホー」と発音されることになる。

ちなみに「勸世阿北」を、
漢字の意味そのままに解釈すれば、「世直しの北さん」となる。
なぜ私が、これを「世直しのおっさん」と訳したかを説明すると……。

「おじさん」(年長の男性)を意味する、台湾語の単語として「阿伯」があり、
その発音は「アーベー」となる。
故に、台湾語本来の用字法に従って「勸世阿伯」と書いても、
「クァンセ・アーベー=世直しのおっさん」という発音&意味になるのだが、
これでは中国語で「チュエンシー・アーボー」と読まれてしまう可能性もある。

そこで、中国語の発音に慣れた世代にも、
あくまで台湾語で「アーベー」と読んでほしいという意思表示として、
中国語で「ベイ」と発音する「北」の字を使い、「阿北」と書くようにしたのである。

戦後の台湾政府(共産党勢力に追われて、台湾に逃げ込んだ中華民国政府)が、
「標準語」として人々に押しつけた中国語(中国の首都の言葉)と、
生活の中で昔から使われてきた台湾語(福建からの移民が持ち込んだ言葉)が、
台湾の人々の間で、長らく併存を続けている。
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by nazohiko | 2016-07-05 00:53 | ◆動画を視る

動画で視る、ワーグナー「パルジファル」の鐘

舞台裏から聞こえる鐘の音といえば、
ワーグナーの「パルジファル」に出てくる、「C-G-A-E」の繰り返しも忘れ難い。



この動画は、それぞれ1882年・1914年・1926年に作られた、
「パルジファル」専用の「鐘の音マシーン」を鳴らしているところだ。

鐘というよりも、4つの音を発することに特化したピアノのようなものである。
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by nazohiko | 2016-07-04 21:25 | ◆音楽を聴く

動画で視る、ベルリオーズ「幻想交響曲」の鐘

管絃楽の打楽器だけを映し続ける動画が、Youtubeに少なからずある。
これらの動画を視ると、耳慣れたはずの楽曲が、意外な箇所で打楽器を使っていたり、
記憶していたのとは異なるタイミングで、打撃が入ったりするのに気付かされる。

もしや、と思って検索してみたところ、
ベルリオーズ「幻想交響曲」の第5楽章から、
舞台裏で鐘を打つところを撮影した動画が、さしあたり4篇見つかった。




以上いずれも、David Valdés(Asturias Symphony Orchestra)。
舞台裏に陣取って、右手で高音の鐘(C)を打ち、左手で低音の鐘(G)を打つ。


William R. Hudgins(Boston Symphony Orchestra)。
やはり舞台裏だが、両手を使って高低の鐘を打つ。


奏者は不明(Royal Concertgebouw Orchestra)。
ロビーのような場所に鐘を持ち出し、右手は高音の鐘を、左手は低音の鐘を打つ。
鐘が逆さに立てられており、奏者は内側を叩くというのが特徴的だ。

4篇の動画を視ながら、私は今更のように、
鐘のリズムと音高が、徹底して「C-C-G(等間隔)」の繰り返しであることを意識した。
金管楽器を中心として進んでゆく旋律と、鐘の音の「付かず離れず」の妙には、
こんなあたりに、秘密のひとつがあったようである。
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by nazohiko | 2016-07-04 20:40 | ◆音楽を聴く

君よ知るや「浅草豆花大王」

豆乳を柔らかめに凝固させた、台湾のスイーツ「豆花」を求めて、
「浅草豆花大王」というお店に行ってきた。
豆花は、日本のメディアでは「トウファ」と振り仮名されることが多いが、
実際の発音には、「ドウホァ」と書いた方が近い。
https://www.facebook.com/tofadaisuki/

ご主人は、かつて台湾に住んでおられたという日本の方で、
今年の春、浅草寺の裏手に「浅草豆花大王」を開店された。
仲見世と浅草寺を抜けて、お店へ歩いてゆく途中、
アニマル浜口・浜口京子父娘のレスリング道場を見かけた。

看板メニューの豆花は、
大(400円、300g)と小(300円、150g)で、100円の差しかない。
これはもう、大きいカップで食べなければ損というものだ。

豆花自体には、特に甘味料が加えられていないので、
黍砂糖(きびざとう=砂糖黍の汁を完全には精製せずに作った糖)のシロップ、
生姜を使ったシロップ、ピーナッツの煮汁を使ったシロップのいずれかを選び、
たっぷりと注いでもらう。
シロップは蜜やタレというようなものではなく、ごくごくと飲み干す感じである。

この「豆花+シロップ」という組み合わせだけで、とりあえずOKではあるのだが、
そこに何種類かのトッピング(各100円)を付けるのが、台湾では当然の流儀だ。

豆花のトッピングには、大きく分けると「団子」と「煮た豆や穀物」がある。
私は「花生(ホァシェン=煮たピーナッツ)」と「湯圓(タンユェン=米粉の団子)」と
「地瓜圓(ディグァユェン=薩摩芋粉の団子)」を選び、
連れは、定番のトッピングである花生の他に、
「薏仁(イーレン=鳩麦)」と「綠豆(リュドウ=緑豆)」を選んだ。

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トッピングがたくさんあるので、豆花が少ししか写真に入っていないのが残念だが、
たとえ写真で見ていただいたところで、
「大王」お手製の豆花の質感と、口溶けのバランスは決してお伝えできない。

今から6~7年前のこと、某コンビニで「豆乳花」と称するスイーツが発売され、
実際の中身は、ペースト状にされた豆乳と黒砂糖の蜜だったのだが、
豆花の中途半端な偽物ぶりに辟易し、味の劣悪さにも失望した。

いつしか台湾スイーツが、日本に本格上陸するようになり、
既に「珍珠奶茶(タピオカミルクティー)」や「芒果冰(マンゴーかき氷)」に関しては、
レヴェルの高い品を、台湾に飛ばずとも賞味できるようになったが、
豆花については、これまで良いものに出会うことができず、
そもそも日本で売られているのを見かけることすら、私の知る範囲では皆無だった。

「浅草豆花大王」の登場は、我が長年の「豆花飢餓」を打ち破ってくれたと言える。
遂に日本にも本物の豆花が現れたことを、ここに私は宣言しよう。

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(「食べログ」所載の写真をお借りしました。)

台湾のスイーツ店では一般に、豆花とかき氷を一緒に売っていて(一年中!)。
豆花とかき氷のトッピングは、多くが共通している。
トッピングてんこ盛りでヴォリューム満点の、台湾式かき氷に慣れてしまうと、
日本のかき氷は、宇治金時と沖縄の「ぜんざい」を除き、
貧相に見えて仕方がなく、注文する気が起こらない。

「浅草豆花大王」でも、かき氷をメニューに加えるのは容易のはずだが、
実際に「大王」のお話によれば、かき氷の発売をご検討中であるという。
豆花と同じく、団子や煮た穀物をトッピングの主体とするものだけでなく、
台湾産の材料にこだわったマンゴーかき氷も、計画なさっているそうだ。

「かき氷はじめました」の知らせを、フェイスブックで見つけ次第、
私はすぐさま、「浅草豆花大王」を再訪するだろう。
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by nazohiko | 2016-07-04 12:40 | ◇見聞を誌す

君よ知るや「勸世宗親會」(5)

勸世阿北(勧世阿北=世直しのおっさん)こと黄大旺が、
ちょうど今、東京に来ているのだという。
http://www.ymck.net/live/

  TPE-Chips -台北と東京をつなぐチップチューンを考える-
   会場   上野Untitled
         東京都台東区上野桜木1-5-6-B1
   DATE  2016年7月2日(土)
   TIME  12:00 ~ 18:00
   出演   [ライブ]
          理化兄弟 (from 台湾)/音速死馬 (from 台湾)/
          YMCK/Quarta330/Dong
         [トーク]黄大旺+日高良祐

勸世宗親會(勧世宗親会=世直し一族)を率いての来日ではないらしい。
残念至極である。

次回はぜひ、「ご一族」揃ってお越し下さい!


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by nazohiko | 2016-07-03 00:37 | ◆動画を視る