by 謎彦 by なぞひこ
by Nazohiko


カテゴリ:◆動画を視る( 29 )

君よ知るや「勸世宗親會」(22)

勸世寶貝瞄瞄(世直しベイビー・ミャオミャオ)のことを、
これまで書かないままでいた。





 
今回紹介する曲は、出世作となった「瞄電感應」のMVとライヴ映像。
日本語に訳しにくいタイトルだが、
無理を承知で「ミャオミャオが電撃しちゃうぞ」としておこうか。

「普通に可愛い」容色のおかげもあってか、
勸世宗親會(世直し一族)の中で、彼女の人気は随一のようだが、
歌といい、映像といい、特筆に値するものを私には見出せない。

それはともかく、「瞄電感應」は曲としての人気が、
歌い手の人気を超えて高まり、多くのカバー版を生み出した。
Youtubeを舞台とした、雨後の筍のようなカバー合戦には、
私も興味を惹かれずにいられないところだ。

 
敢えてひとつだけ選ぶなら、許瓊文と賴暐哲によるジャズ風「瞄電感應」。
原曲を自家薬籠中の物としてみせた点では、最も出色のカバーと言ってよい。


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by nazohiko | 2017-03-03 21:31 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(21)


勸世美少女娃娃(世直し美少女人形)の新作MV、「愛人的眼淚」(「恋人の涙」)。

やはり新曲ではなく、昨夏発表のアルバム「天生勸世」に収録されていた歌である。
デビューからおよそ1年を経て、そろそろ打ち止めに近づいてきたか?

中国語(北京の言葉)で「愛人」は「配偶者」を意味するが、
台湾語(福建南部と台湾の言葉)では「恋人」を指す。
いずれにせよ、日本語における「愛人」のような語義ではない。

曲のタイトルでは、涙を「眼淚」という中国語風の表現にしてあるが、
台湾語で涙を表す語は「眼屎(バクサイ)」といい、
歌詞の中では、いずれもこの「眼屎」が使われている。
「眼の屎(くそ)」と書いて、何と台湾語では涙を意味するのだ!

「涙」が出てくる歌詞にちなんで、
わざとらしく目薬を差してみせるくだり(1:36)には、大してパンチがないが、
台湾のどこぞの酒場通り(いきなり日本人向けの看板が映る012.gif)で、
荷物を牽きながら歌う勸世美少女娃娃の姿には、
何だか横隔膜をくすぐられるような感触を覚えさせられる。
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by nazohiko | 2017-03-01 21:36 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(20)



勸世美少女娃娃(世直し美少女人形)の新作MV、
「勸世美少女娃娃ㄉ天生勸世」(世直し美少女の「世直しのために生まれてきたの」)。

例によって、ファースト・アルバム「天生勸世」中の1曲に映像を付けたものである。

黒いサングラスに、懐古的デザインのチャイナ・ドレスという衣装に、
このMVでは回帰したようだが、やっぱり最近(以下、自主規制)。

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by nazohiko | 2016-09-21 01:32 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(19)

勸世宗親會(勧世宗親会=世直し一族)の「勸世」には、
彼らの音楽ジャンルである"trance"の当て字、という意味もあったとは!



彼ら自身がデビュー当時に、既にそのことを明言していたのだが、
私は電子音楽の分類について無知であったため、
これまで、視線のアンテナに引っかからなかったのである……。

彼らの楽曲は、多くが台湾語(台湾と福建南部の言葉)で歌われるにも関わらず、
「勸世」の2字は、台湾語で「クァンセ」と発音せずに、
中国語(北京の言葉)で「チュエンスー」と発音するのが、むしろ一般的である。
これは、「勸世」が"trance"の当て字であるせいなのだろう。
台湾語の発音では、"trance"からずいぶん離れてしまう。

勸世美少女娃娃(世直し美少女人形)のファースト・アルバム「天生勸世」は、

大家好,我是勸世美少女。
(ダゲ・ホー、ゴァ・シー・クァンセ・ビーシャオルー
(皆さんこんにちは、私は世直し美少女です)

と、台湾語による挨拶で始まるのだが、
個々の楽曲の中では、例えば代表曲「姆湯溝阿捏(ムタン・ゴ・アネ)」の一節

勸世美少女來告訴你。
チュエンスー・メイシャオニュー・ライ・ガオスー・ニー)
(世直し美少女があんたに教えてやるわ)

のように、「勸世」が出てくる箇所ではセンテンス全体が北京語になる場合もある。

その理由が、やっと分かった (^_^;
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by nazohiko | 2016-09-13 09:49 | ◆動画を視る

後から "ほのほの" 思うもの

台湾の歌手・洪榮宏(洪栄宏)は、
1963年に東京で生まれ、日本で修業した経験を持つせいもあり、
日本語の演歌やニューミュージックを、しばしば取り上げる。

言葉を一つ一つ絞り出すような、真摯で熱のこもった歌い口と、
独特のくねくねした動きが妙にマッチして、
映像で観ると、音声だけを聴くよりも何倍も味のある歌手である (^^)

彼は、森田公一作曲の「青春時代」を看板曲の1つとしており、
阿久悠作詞のオリジナル日本語版も、
何松齢作詞の中国語版「為青春歡唱(青春のために楽しく歌おう)」も、
Youtubeに、いろいろと動画を見つけることができるのだが、
「青春時代が夢なんて、後からほのぼの思うもの」という箇所の、
「ほのの」を「ほのの」と発音する癖が、一向に直らないようだ。


(「青春時代」は3:19から。歌詞の字幕も「ほのの」となっている!)

これぞ洪栄宏という感じで、力いっぱい「ほ~のの~」と歌い上げる、
その脱力感がたまらないので、むしろ永遠に直さないでほしいと思うが、
本人も誤りを自覚しているのか、2番から「ほのの」に改めることもある。


(「青春時代」は6:00から。1番は「ほのの」、2番は「ほのの」。)

10年以上も前に、台湾の歌番組で「ほのの」に出くわした時には、
あのインパクトを他人にうまく伝えられず、歯痒い思いにかられたものだが、
あれからYoutubeが出現し、次第に普及してくれたおかげで、
こうした類の遺憾からは、ずいぶん解放されるようになった。

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by nazohiko | 2016-09-02 02:23 | ◆動画を視る

黄妃の本領

先の記事「小飛俠」は、黃妃(黄妃)をご存知でなかった方々に、
誤ったイメージを植え付けてしまったかもしれない (^_^;

「小飛俠」のヴィデオでは、初めに出てきた字幕の中で、
彼女を「台語天后(台湾語演歌の女王)」と紹介していたが、
台湾演歌にこの人ありと謳われる、彼女の本領が発揮された曲目を、
とりあえずデビュー当時、約10年前、現在について、
ヴィデオと共に、1つずつ挙げておこうと思う。


「追追追(あなたを追いかけて)」(2000年)


「妆乎水水(きれいきれいにおめかし)」(2005年)


「無字天書(天から降ってきた、文字のない本)」(2015年)

黄妃がデビューしてから日の浅い、2002年のこと。
台北郊外の港町、淡水の野外ステージで歌う彼女を、私は生で聴いた。
いつか遠くない将来に、日本でもコンサートを開いてほしいと願っている。

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by nazohiko | 2016-08-31 00:58 | ◆動画を視る

小飛俠

趣向を少々変えまして、
台湾演歌のエース、黃妃(黄妃)の「小飛俠」をどうぞ。



黄妃という人は、時々「ぶっとび系」の曲を送り出してくるのだが、
そうした曲であっても、演歌としての勘所はしっかり押さえてあるもので、
今回ご紹介する「小飛俠」も例外ではないのだが、
さすがにこのヴィデオは、ファンの間で賛否両論を巻き起こした。

日本のアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」は、
「科學小飛俠」の名で、台湾でも長きにわたって人気を博した。
ヴィデオの中で、黄妃とお笑いコンビ「白文鳥」が身に付けているマントは、
どことなく「ガッチャマンごっこ」を思わせるし、
間奏が始まってすぐの1:11からは、ガッチャマンの主題歌が引用される。

台湾でガッチャマンが放送されるにあたっては、
小林亜星作曲の主題歌が、中国語の歌詞を付けて流された。



オリジナルの日本語版(作詞:竜の子プロダクション文芸部)は、
子門真人の声で「誰だ 誰だ 誰だ」と始まるのが印象的であるが、
中国語版(作詞:林家慶)では、
児童合唱で「飛呀 飛呀 小飛俠(飛べ、飛べ、ガッチャマン)」と開始される。
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by nazohiko | 2016-08-30 23:56 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(18)

しばらく台湾に滞在していたのだが、
その間に幾度かあった勸世美少女娃娃(世直し美少女人形)のライヴに、
スケジュールの都合で、一度も行けなかったのは残念。

彼女のFacebookによると、8月18日のライヴでは、
「長崎蝴蝶姑娘(長崎の蝶々さん)」や「安平追想曲」なども歌ったらしく、
これらの懐メロを、勸世美少女娃娃流にどう料理してくれるのか、
ぜひとも聴いてみたかったのだが……。

幸いにも、その様子をYoutubeで見ることができた。
盗撮っぽく見えるが、歌の合間に勸世美少女娃娃本人が、
「みんな、思いっきり撮ってね~」と言っているから、実に気前がいい。





「長崎蝴蝶姑娘(長崎の蝶々さん)」は、1957年に美空ひばりが創唱した。
作詞・作曲は米川正夫、台湾語版の作詞は荘啓勝。
「蝶々さん」や「長崎」のように、日本語の発音がそのまま使われる箇所もある。
像花的羅曼史(ロマンス)
長崎 長崎 長崎 美麗的都市

花のロマンス
長崎 長崎 長崎 港町
オリジナルの日本語版では、「ロマン~ス~」というフレージングなのだが、
台湾語版になると、母音の方を伸ばして「ロ~マンス~」と歌われる。
このあたり、音韻に関する日本人と台湾人の違いを反映しているようだ。

「安平追想曲」は、1951年に台湾で作られた曲である(作詞:陳達儒、作曲:許石)。
台南の郊外に位置する、安平という港町で本当にあったという、
商家のお嬢さんと、オランダの男性医師の「ロマンス」に取材しており、
ライヴの曲目として、「長崎蝴蝶姑娘(長崎の蝶々さん)」と好一対を成す。
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by nazohiko | 2016-08-30 13:58 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(17)



勸世美少女娃娃(世直し美少女人形)の新作ヴィデオ、
「勸世美少女娃娃ㄉ四界走(世直し美少女人形の『東奔西走』)」をどうぞ。
7月発売のファースト・アルバム「天生勸世」に収録された一曲である。

この曲では、近年の台湾における「文創」ブームが笑い飛ばされている。
「文創」というのは、「クリエイティヴなデザイン」を意味するらしい新造語で、
ちょっと面白いデザインで、ちょっとお値段の高い文房具や家事道具が、
おみやげ物や贈答用品のニュー・ウェイヴとして、台頭すること著しい。
もともとは、若手デザイナーたちによって興された「隠れた流行」であった。

やがて大企業や官庁が、こうした動きに目を付けるようになり、
「文創」商品のための巨大なショッピング・モールを建てるなどして、主導権を奪った。
経済効果や観光客の誘致という点では、なかなかの成功を収めた一方で、
ムーヴメントとしての空疎化や、商品のとめどない氾濫と品質低下を呈してしまい、
現地の人々の間には、しらけムードが漂い始めている……というのが現状である。

「世界中に名の轟く、台湾の『文創』商品」をテーマとした、この曲の歌詞には、
故宮博物院の至宝「翠玉白菜」をあしらった商品のことや、
"Hello Katty"の刺繍が付いた「ご当地限定グッズ」のこと、
鳴り物入りで開催される、「文創」商品のコンペティションのことなどが出てくる。

ヴィデオの背景には、故宮博物院や「台北文創大楼」(上述のショッピング・モール)、
そして「世界設計(デザイン)之都」という、台北市役所のキャッチ・フレイズが現れる。

勸世美少女娃娃自身も、何やら「文創」商品らしいものを身に付けているが、
首から提げた、猫のお面のようなものは……彼女自作の"Hello Katty"に違いない。

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by nazohiko | 2016-08-30 13:56 | ◆動画を視る

君よ知るや「勸世宗親會」(15)

勸世美少女娃娃(世直し美少女人形)のファースト・アルバムが出た。
題して「天生勸世」(世直しのために生まれてきたの)という。

1.Intro日日勸
2.天生勸世
3.西北風 【Youtubeに動画あり】
4.假鈔換貞鈔 【Youtubeに動画あり】
5.四界走
6.姆湯溝阿捏 【Youtubeに動画あり】
7.摳咪愛的真諦 【Youtubeに動画あり】
8.Skit壞玻璃
9.愛人的眼淚
10.真善美
11.Holy mo
12.假鈔換貞鈔(Remix)
13.Bonus勸世美少女 【Youtubeに動画あり】


出世作となった「姆湯溝阿捏」(ムタン・ゴ・アネ、そんなこと二度としちゃダメ)は、
独特のヘタウマ感ゆえに、とりあえず動画なしでも通用すると思うが、
他の楽曲はどうだろうか……もうすぐ台湾に行くので、現地で購入するつもりである。
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by nazohiko | 2016-07-29 18:26 | ◆動画を視る