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君よ知るや台湾紅茶と台湾ウィスキー

春の休みに、台湾旅行に赴かれる方も多いだろう。

台湾のおみやげとして、
烏龍茶や鳳梨酥(パイナップルケーキ)は定番となっている観があるが、
これから台湾に発たれるあなたに、ぜひともお勧めしたいのが、
台湾の紅茶とウィスキーだ。

世界的には(もちろん日本でも)まだまだ知名度が低いけれども、
品質の高さとキャラクターの立ちぶりは、この謎彦が保証しよう。


台湾紅茶の代表は、「台茶18号」という品種から作られるものだ。
日月潭のある南投県魚池郷が、この品種の主な栽培地である。
1930年代から40年代にかけて、「内地」からやってきた農業技師が、
紅茶作りに適したアッサム種の茶樹を、ビルマから台湾に導入した。

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台茶18号は「蜜香紅茶」の異名を取るように、
その葉を発酵させて熱湯で抽出すると(つまりホットの紅茶を入れると)、
蜂蜜のような香りが、かすかに感じられる。

同じく台湾で産出する東方美人茶(オリエンタル・ビューティ)が、
「紅茶に近い」と評されることの多いながらも、
製法においても、香りや味においても、
あくまで烏龍茶(半発酵茶)の領域にあるのに比して、
台茶18号は名実ともに、まぎれもなく紅茶(全発酵茶)の領分に属している。

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ミルクや砂糖を入れず、ストレートで飲むのが一般的であり、
実際に、それが最も適していると思うが、
面白いことに、ストレートの台茶18号は緑茶や烏龍茶と同じように、
日本料理や台湾料理に合わせても違和感がないし、
他の紅茶と同じように、洋菓子に合わせても勿論通用する。

ガイドブックに載っているような茶舗へ、わざわざ行かなくても、
魚池郷で栽培・製造された良質品が、空港の免税店で簡単に手に入るので、
そこでお買い求めになるとよい(下の写真を参照)。

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台湾ウィスキーの代表は、「噶瑪蘭(カバラン/カヴァラン)」である。
南国台湾でウィスキーを作るなど、奇想天外に思われるかもしれないが、
果たして、台湾初のウィスキー工場が宜蘭県に建てられ、
カバランの製造が始まったのは、2008年という極めて近い過去のことだ。

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カバランとは、漢民族が宜蘭に入ってくる前から、
そこに居住していた少数民族の名で、「平地の人」を意味するという。
やがて、宜蘭の地もまた「カバラン」と呼ばれるようになった。
清朝統治時代に「宜蘭」という地名に改称されたが、
これには「宜しきカバランの土地」という意味が込められているらしい。

国際的な品評会で、本場スコットランドの産品に競り勝ったとか、
マンゴーのような香りがするとか、
いろいろな情報や感想が、インターネット上に流通しているが、
あまりアルコール飲料に馴染まない私には、
カバランというウィスキーを、達意の言葉でご紹介することが叶わない。

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個人的な出来事を書き留めることで、批評の言葉に代えることにしたい。

私自身がカバランを知ったのは、昨年の夏のことだ。
機内食に添えて、台湾産のウィスキーとして勧められたものを気に入り、
機上ではめったにしない、酒のお代わりを頼んだのだった。

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中華航空(チャイナ・エアライン)のビジネス・クラスだったはずで、
その時に出されたのは、定番であるらしい銘柄だったが(上の写真を参照)、
もしかすると、他の航空会社でもカバランを出しているかもしれない。
日本でも入手できないことはないが、
これもやはり、空港の免税店で買い求めるのが便利だろう。

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by nazohiko | 2017-03-08 21:30 | ◇意見を書く
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