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承前

 このように考えている時に、ふと思い出した文章がある。長谷川如是閑(1875-1969)が、『万葉集』の冒頭に置かれた伝・雄略天皇作の歌を論じたものだ。

  籠もよ み籠持ち
  掘串もよ み掘串持ち
  この岳に 菜摘ます児
  家聞かな 告らさね
  そらみつ 大和の国は
  おしなべて われこそ居れ
  しきなべて われこそ座せ
  われにこそは告らめ 家をも名をも

 詩想が句を追って昂ぶりゆくのに、ぴったりと寄り添うかのように、この歌は概して、だんだんと1句の音数が多くなる。長谷川は、かくも自在に韻律を駆使できる者が稀少である故に、やがて「和歌」の形は、長歌(五七五七五七五七……七)と短歌(五七五七七)に固定されてゆく他なかったのだと述べる。

 私の言葉でその後を続けるならば、そうして「和歌=定型詩」という図式が出来上がってからは、まずは韻律において、やがては内容面においても、「和歌らしい作品」を捻り出そうとして自らを「定型」に填め込みたがる者たちが、果てしなく量産されることになったのである。
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by nazohiko | 2013-03-01 00:53 | ◆音楽を聴く
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