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東京フィルハーモニー交響楽団演奏会 寸感

◆モーツァルト 交響曲第32番 ト長調
◆モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」 イ長調
◆ブラームス 交響曲第2番 ニ長調

 指揮 金聖響(きむ・せいきょう)
 ヴァイオリン独奏 二村英仁(にむら・えいじん)

 2月24日午後3時
 文京シビックホール

十分な安定感と、若干のダンディズムを以て、
低音絃楽器がアンサンブルを支える様が、とても快かった。

フルートとオーボエの功労も目立った一方で、
高音絃楽器は、音像がやや細すぎるように思われ、
ホルンやトロンボーンは、
他の楽器とタイミングが揃わないことが、幾度かあったが、
楽曲が、ある程度の音量とテンポに達してしまえば、
それらの欠点は、とりあえず気にならなくなった。

金聖響の音楽づくりは、3つの曲目を通じて、
重厚な響きで、滔々と前進してゆくという風であった。
そのような意味でも、今日の演奏会は、
トゥッティ(総員合奏)の魅力を楽しむべきものだったと言える。

一方で、モーツァルトやブラームスの音楽には、
たった一つの音符や、たった一つの音色が登場することによって、
音楽の表情をふわっと変えてしまう瞬間が、多々あると思うけれども、
そうした部分を、分かりやすく示してくれる演奏でもあった。
「不易」に立脚しながら、「流行」にも目配りした演奏と言えようか。

二村英仁のヴァイオリン独奏は、
速いフレーズを弾く時に、音程を揺るがせにする傾向があった。
音の美しさはなかなかの水準であるだけに、惜しいことだ。# by nazohiko | 2007-02-25 10:56
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by nazohiko | 2007-02-25 01:19 | ☆旧ブログより論考・批評等
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