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続・東京交響楽団演奏会 寸感

一昨日の東京交響楽団演奏会で、
チェンバロの調律を担当した人のブログを見つけた。
http://umeokagakki.cocolog-nifty.com/blog/

チェンバロの音がオーケストラに負けないように、
「秘密兵器」を使ったと書かれているけれども、
小型のスピーカーをチェンバロの下に置いて、
音量を増強していたことなら、とっくに気が付いていた。

ブログを読んで、初めて知ったのは、
いわゆる「モダン・チェンバロ」を使わずに、
伝統的なチェンバロを、オーケストラと共演させたので、
そのような措置を取ることにしたという話である。

チェンバロを聴き慣れていないので、
モダン・チェンバロと伝統的なチェンバロを、
音色によって判別することが、私にはできない。
近代的なオーケストラの演奏会なのだから、
ゲストの独奏楽器も、モダン・チェンバロなのだろうと、
勝手に思い込みながら、客席から眺めていたのである。

もしモダン・チェンバロを使っていたら、
スピーカー抜きでも、オーケストラに対抗できたのだろうか?
作曲者のプーランクは、
チェンバロがどれくらいの音量を発するものと想定して、
この協奏曲「田園のコンセール」を書き綴ったのだろうか?
作曲の時期は1927-28年、初演は1929年である。

ブログによると、終演後に、
「当時のモダン・チェンバロは音量が豊かだった?」
「当時のオーケストラは編成が小さかった?」
「チェンバロを初めて見たプーランクが、訳も判らず作曲した?」
といった議論が、スタッフの間に起こったそうである。

私の推測を言えば、
プーランクの周りにあったチェンバロは、
モダン型であったか、伝統的な型であったかに関わらず、
オーケストラに拮抗できるほどの音量は、なかったのだろう。

「田園のコンセール」は、協奏曲という形式でありながら、
チェンバロ独奏とオーケストラの音が、あまり重ならない。
極端に言えば、両者が交代で演奏するような曲になっている。
独奏楽器が大音量を出せないことを前提にして、
プーランクは、このように作曲せざるを得なかったのではないか。
それでも、チェンバロが掻き消されてしまう部分は多かったのだが。

プーランク当時のモダン・チェンバロが、
近年に製造されたモダン・チェンバロよりも、
更に大音量だったとは、ちょっと考えづらいことだし。# by nazohiko | 2007-02-12 12:41
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by nazohiko | 2007-02-12 12:41 | ☆旧ブログより論考・批評等
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