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東京交響楽団演奏会 寸感

◆ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
◆フォーレ「パヴァーヌ」
◆デュカ「魔法使いの弟子」
◆プーランク「田園のコンセール」
 (チェンバロ独奏 曽根麻矢子)
◆ビゼー「アルルの女」第2組曲

◇ドビュッシー「小組曲」より「小舟にて」

 指揮 秋山和慶

 2月10日午後6時
 東京オペラシティ内コンサートホール

20世紀の作品でありながら、チェンバロが入るという
「田園のコンセール」を聴いてみたくて、足を運んだのだが、
最初の曲目「牧神の午後への前奏曲」が鳴り始めるや、
渋味を効かせたフルートの独奏に、耳を奪われた。

その段階で気が付いたのだが、
今回のプログラムは、「フルートが映える曲」特集でもあったのだ。
果たして、アンコールの「小舟にて」に至るまで、
至るところに登場する、フルートの独奏が、
千変万化の表情で、音楽を牽引していったのである。

楽団のメンバー表によると、
フルートの首席奏者は、「甲藤さち」さんというらしい。
高音域では、幾分「無難な演奏」に堕してしまった一方で、
中低音での表現力に、とりわけ優れていたと思う。
フルート界の名メゾ・ソプラノといったところだろうか。

チェンバロ協奏曲は、総じて期待外れに終わった。
音量が豊かでなく、強弱のメリハリも付けにくい楽器であるため、
オーケストラの響きに、簡単に埋もれてしまうのである。
バロック時代のチェンバロ協奏曲とは違って、
金管楽器や打楽器を多用するオーケストラ編成であったから、
チェンバロが引き立たないのは、なおさらのことだ。

とはいえ、チェンバロの低音域に
独特の存在感があることを知ったのは、今回の収穫であった。
作曲者プーランクも、そのことを十分に心得ていたらしく、
他の楽器が、ほとんど沈黙してしまった中を、
チェンバロの下降アルペジオで、曲を終えるという、
協奏曲としては例外的なエンディングが、用意されていた。# by nazohiko | 2007-02-11 12:21
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by nazohiko | 2007-02-11 12:21 | ☆旧ブログより論考・批評等
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