幼少の頃、訳も分からないままに、
「ベルサイユのばら」のアニメを視ていた。
あれから原作を読み、宝塚の舞台にも通ったけれども、
アニメ版に再び触れる機会には、まだ恵まれない。
昨晩、ネットの片隅で、
オープニングとエンディングの主題歌のみ、
久しぶりに聴くことができた。
日系人のベルばらファンが、
海外で開いているらしいサイトである。
http://www.araya.i8.com/music/music.html (mp3ダウンロード)
http://www.araya.i8.com/music/musicanime_jp.html (歌詞表示)
特にオープニングの「薔薇は美しく散る」が、
これほどすばらしい曲だったのかと、目を見張った。
昨晩のうちだけで、5回以上は聴いたと思うが、
歌が終わった後に、みるみる失速してゆくような後奏が
置かれているのを、どうしても受け入れられない。
「薔薇は薔薇は 美しく散る」という、最後の歌詞を、
文字通りに音楽化しようとして、こうなったのだろうか。
しかし、この歌はむしろ、
「華やかに激しく 生きろと生まれた」命を謳うものだ。
4拍子の音楽に、ときどき2拍3連(ヘミオラ)が挿入される、
不安定なリズムに乗って、苦しみながら前進してゆく歌なのだ。
歩みを止めて、くずおれるような後奏は、
似合わないと思うのだが、如何なものか……。# by nazohiko | 2006-11-29 15:41