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いいい!

平井堅の唄う「瞳をとじて」の中に、

  瞳をとじて 君を描くよ それだけでいい

という一節があるけれども、
まだ日本語のうまくない友人が指摘するには、
この「いい」には、3つの音符が充てられていて、
つまり、「い・い・い」と発声されている。

そのように言われてみて、気が付いたのだが、
「ああ」「いい」「うう」「ええ」「おお」という
母音2つずつの組み合わせは、
いずれも楽曲の中で、3つ以上の音符を与えられて、
つまり、引き伸ばされて唄われることが少なくない。

これらの中で、
「ああ」「いい」「うう」「おお」は、
現代日本語にあっては、
間投詞としてしか機能できないものだから、
いくら同じ母音を継ぎ足されても、
せいぜいニュアンスが変わるだけのことで、
例えば「ああ」が「あああ」になっても、
少なくとも、奇異に聞こえることはない。

しかし、「いい」だけは、
そのまま形容詞として通用する単語である。
だから、「いい」という2拍の単語が、
「い・い・い」と、3つの音符で唄われてしまうと、
外国人の新鮮で敏感な耳には、
極論すれば、未知の単語「いいい」として聞こえるわけだ。

そのように指摘されてから、
「瞳をとじて」の歌を耳にする機会がある度に、
「それだけで い・い・い」の部分が気になってしまって、
ちょっと困る (^_^)

平井堅の「いいい」が、気になるようになってから、
つまり、脳内にそういうアンテナが出来てしまってから、
私自身、更にいくつかの「いいい」を発見した。
杉良太郎の「すきま風」に至っては、

  その朝おまえは 小鳥のように 胸に抱かれて 眠ればいい

最後の「いい」を、
幾分曖昧にではあるが、なんと4つに区切って、
「い・い・い・い」と唄っている。
往年の時代劇「遠山の金さん」のエンディング曲であった。 # by nazohiko | 2006-10-26 01:11
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by nazohiko | 2006-10-26 00:11 | ☆旧ブログより論考・批評等
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