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神變忌の翌日

昨日はシンポジウム「塚本邦雄を論ずる」に参上するはずだったが、
やむなき事情のために、欠席させていただいた。
断腸の念を引きずりながら、今日見つけざまに入ってみた古書店に、
塚本邦雄の著作で、私が持っていなかったものが、
実に、どっさりと並んでいたではないか!
その豪奢な眺めを、私は半分くらい自宅に持ち帰った。

神變忌の翌日に、私をこれらの本に引き合わせてくれたのは、
塚本邦雄の霊か、はたまた杉原一司の魂であったか。

『けさひらく言葉』全2巻を、私は長らく手に入れたいと思っていたのだ。
1981年から86年まで、毎日新聞の第1面に連載されたコラムであり、
残念ながら、連載2年目の途中までしか単行本にならなかったようだ。

古今東西の詞華が、出典を含めて50字以内で紹介され、
「塚本節」による鑑賞文が、150字以内で添えられる。
新聞の紙面では、「毎日新聞」のロゴの真下が定位置だったが、
単行本では、1回分のコラムがちょうど1頁に収まる。
土曜日の掲載分には、必ず宗教的な古典の言葉が選ばれ、
日曜日には、必ず短歌または俳句が採られることになっていた。

連載当時に小学生だった私は、
毎朝の新聞で目にする、このコラムを通じて、
塚本邦雄という名前に、親しむようになった。
コラムの筆者がどのような人なのか、その頃は知る由もなく、
癖のある文体や、恐るべき博覧強記ぶりを通して、
筆者の姿形や年齢を、勝手に想像しながら、
休みなく届けられる小さなコラムを、砂糖黍のかけらのように玩味していた。

中学生になってからだと思うが、
塚本邦雄という人が、「歌人」なる肩書の持ち主であることや、
予想していたより遥かに若かったこと(当時60代)を知った。
それから後も長い間にわたって、
その人は、私にとって「コラムニスト・塚本邦雄」であり続け、
「歌人・塚本邦雄」の世界を初めて覗き込んだのは、大学1年生の夏だった。

懐かしいコラムが、部分的ながら単行本になったという消息を得てから、
私は、コラムと同じ題名の『けさひらく言葉』を探していたのである。

塚本邦雄と対面する機会は、私にはついに訪れなかった。# by nazohiko | 2007-06-10 21:31
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by nazohiko | 2007-06-10 21:31 | ☆旧ブログより随想・雑記等
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