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鈴子の恋、そしてミス・ワカナ

 東海テレビ制作(フジテレビ系列で放送)の昼ドラマが好きで、1986年の「愛の嵐」以来こまめに視ている。

 今年の1月から3月まで放送された「鈴子の恋―ミヤコ蝶々女の一代記」は、近年の「昼ドラ」の内でも屈指に値すると思うが、その魅力は何と言っても、ミヤコ蝶々の最初の夫となった三遊亭柳枝(ヤナさん)を怪演した神保悟志と、天才肌の漫才師ミス・ワカナを力演した三倉佳奈に、多くを負っている。

 ドラマの中では幾度か、ミス・ワカナと玉松一郎の夫婦漫才が再現され、私はこれによってミス・ワカナという往年の芸人に関心を持つようになった。

 彼女のトレードマークのように、繰り返しドラマに用いられた『金色夜叉』のパロディは、1938年(昭和13年)の録音が残る漫才「ワカナの支那土産」の一節である。彼女はこの年の初め、吉本興業と朝日新聞社が派遣した演芸慰問団「わらわし隊」の一員として、日中戦争下の中国を巡業した経験を持つが、現地で耳にした中国語の響きを、当時人口に膾炙していた「熱海の海岸散歩する、貫一お宮の二人連れ」の歌に混ぜ込み、「東洋平和のため」の「日支親善の歌」として披露したのだった。

  http://www.youtube.com/watch?v=s4QklWbtrPQ
  (この録音では、0:25から。)

 日本語と「中国語風の響き」が混ざり合ったような、歌詞や台詞になっているようだが、実のところは、本来の歌詞や台詞の一部を、相当正確に中国語の単語に置き換えたものになっている。

  熱海の海岸 散歩する > 溜達溜達(liuda liuda)
  貫一お宮の 二人連れ > 両個人(liang ge ren)
  共に 歩むも > 溜達溜達(liuda liuda) 今日 > 今天(jintian)限り
  共に 語る > 説話(shuo hua)今日 > 今天(jintian)限り

 ミス・ワカナ……もっと鮮明な録音や、映像による舞台の記録は残っていないのだろうか?
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by nazohiko | 2012-08-13 23:10 | ◆動画を視る
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